新冷媒エアコンチョコっと話


今までの冷媒(R−22)について

エアコンの空気を冷やすためのガス冷媒、HCFC冷媒(R−22等)
がオゾン層破壊の原因になることは知ってるよね♪
 
その、HCFC冷媒は現在、2004年から、大幅な生産削減
2020年までに全廃する予定が組まれているのだ。
 
・・・そして、HCFC冷媒に変わる新しい冷媒として
HFC系混合冷媒R−410Aが本格的に市場に出てきたってわけ♪

新冷媒R−410Aとは・・?

R−410AはR−32R−125の混合冷媒
・・・いわゆる、ハーフだ。
 
・・・そして、なんといっても
オゾン破壊率0%で、環境にやさしい素敵なヤツ!
 
そんな、ナイスガイな彼にオゾンをバリバリ壊して
しまうR−22君がかなう相手ではなかった。
・・・と思いきや。
 
・・・じつわR−410A君も
そんな完璧なヤツでもなかったのである。

図、”人間なんてやっぱ平等に出来ていないんだ・・。”なんて思ってしまう瞬間・・。

R−22とR−410Aとの比較

  R−410A R−22
組  成
(wt%)
R−32/R−125
(50/50)
R−22
(100)

分子量

72.6

86.5

沸  点(℃)

−51.4

−40.8
蒸気圧(25℃、MPa)

1.56

0.94

燃焼性

不燃性

不燃性

オゾン破壊係数

0.055

地球温暖化係数

1730

1700
 
この表を見ると、オゾンの破壊係数はR−22が、だんぜんに多い。
・・・しかし、地球温暖化係数をみると両方あまり変わらない数字!
しかもR−410Aの方が若干多い。
 
これじゃ、新冷媒なんてなぁ〜んの意味もないじゃん!
・・・と、思ったあなた!・・ご心配なく。
 
この問題に関しては、メーカーが
省エネやガス回収システムの構築などの対策と検討、及び
実施の努力をするそうです。いやぁ〜、よかったよかった♪

家電製品を通しての環境問題

新冷媒エアコンは、市場にはすでに出回っていますが
まだ、問題点も多いため一般家庭にはまだあまり普及はしていないハズ。
 
それと、環境問題の対象はエアコンだけではありません。
 
今後、施行される「リサイクル法」について、”げん”は今勉強中です。
機会があれば、このコーナーでとりあげるつもりです。

戻る