まずは一応の形にしてみました.
一般的には完成形と言われる仕様です.筑波サーキットにて写真をとりました.
主な改良点
1.オーリンズFrフォーク,MH900e用.
2.BSTカーボンホイール,Fr.3.50-17,Rr5.75,タイヤ:パイロットパワー
3.40mmピッチ,ブレンボ削出しキャリパー
4.ブレンボ軽量ローター
5.ブレンボφ19×18mmラジアルマスター
自分の残された人生で,バイクに元気に乗れる時間を考えると,db1とともにすごしてきたのんびりした時間の流れは当てはまらないと思い,一気にある程度の完成形まで持っていくことにしました.
車重を測定していませんが,バネ下の圧倒的な軽量化は,MH944eの操縦性を劇的に変化させました.
ここで,まず,Frフォークをだけを交換して乗ると,直線ではさすがに良く動くフォークだと感心しました.コーナーの侵入のブレーキングもすごく楽になりました.サスが沈んでくれてなおかつしなやかに踏ん張るので,定常旋回に至るまでの挙動もスムーズで安心して飛び込めます.しかし,リーン初期の重さは改善されず,相変わらずアンダーステアでした.
ところが,カーボンホイールにしてからは倒しこみが軽快になり,筑波ではインに入りすぎて当て舵をするくらいに変化しました.バネ下を軽量化すると,一般的にはサスの動きが速くなり,ギャップの収束も速くなります.しかし,減衰の効果をきちんと与えてあげないと,速い動きに人の感覚がついていかない場合も出てくるようです.さらに,回転のジャイロ効果が小さくなり,その結果,ギャップや段差のように一瞬ホイールの回転を妨げる方向に外力が作用すると,ブレーキ効果のようになり,ハンドルを取られる印象を持つ人もいるようです.まだ,公道を走っていないのでなんともいえませんが,フロントのバネ定数を小さくして,油面も下げる方向にセッティングを進めようと思っています.(外乱抑止効果は期待できません.)
ついでに,T氏からお借りしている?パワーコマンダ−について.
現在使っているDUCATIパフォーマンスのECUは900SSのスリップオンマフラー用です.これは,944とのマッチングも良く,むしろ濃い目に制御しています.データロガ−を用いて,筑波を走行中,空燃比11.5あたりを指していました.これをパワー空燃比12.8程度まで持っていくには,マテシスを持っていないと,通常調整できません.そこでパワーコマンダ−Vの登場です.これを用いれば,回転数,スロットル開度に応じた燃料噴射量を増減できます.結局,薄くする方向で合いました.ちなみに7000rpmで5%濃くすると,ぐずってしまうのが良く分かりました.キャブの調整でも同じですが,濃くすれば良いというわけには行きません.現状,FCRキャブの944ccエンジンまでにはまだ至っていないようですが,相当よくなりました.下から上まで良く回ります.8000rpmまでだけど.もう少し薄くしないといけないようです.
ちなみに,このロガ−でみると,いかにスロットル全開の時間が短いか分かります.ライダーの技量も分かってしまうので,データを公開するのは次回に.(笑)