2002年4月13日 1237番納車整備!Part 2
4月20日のミーティングに間に合うのかなーと少々心配になりましたが,師匠の早業で順調に組みあがっていきました.ドカティの2バルブ空冷エンジンはシンプルなので組みやすい印象ですが,シムに始まりシムに終わるような印象です.シムを持っていないと各部のセンタが出せない.新車のときから,こんなにずれていていいのかー?
組みあがったエンジンを載せて,今度は車体整備です.
お約束のバッテリー移設&1個にしました.996用の純正バッテリーを師匠のハンドメイドケースに載せて,ついでにレギュレータも横に並べてタンクカバー内にすっきり収まりました.左斜め前から見た車体は本当にかっこいい!何で最初からこうなってないんだよー?と疑問,不満は募るばかり.その他のパーツはボルトオンだからコメントなし.
乗った印象
まだ,140kmしか走っていないので,正確ではないかもしれませんが,
1.
まずエンジン
OHしたエンジンはアイドリングから違います.エンジンをかけた瞬間からその振動のなさ,落ち着きの良さ,全てに上品です.パワー感の無いエンジンですが,抵抗無く回転が上昇します.MHR900のハイコンプ+FCRのトルク感が感じられませんが,ノーマルマフラーだし,今後のセッティングに期待です.一番良かったのは,ミッションのタッチです.スッと入ります.
2.
車体
軽いですね.db1とまでは行きませんが,ダンボール1箱分のパーツを取り去り,バッテリー1個減ったので,ねらいどおりの軽さです.あと,軽量なフルエキ,マフラー,ホイールで決まりでしょう.
しかーし,これに多くを期待してはいけません.始めは,低中速あたりはお水系を食えるかなという期待がありましたが,そんなことを考えてはいけません.バンク始めは軽いくせにそこからがいけません.どうも,左右方向およびねじれの剛性がSS900に比べて弱いように思えます.エンジンとフレームの隙間を見てもそれがうかがえます.それが結果的にステアリングヘッド周りのブルブルッとくる振動につながり,さらにリアサスが入ったときの腰砕け感につながっていると思われます.これはオーリンズのフロントを入れても改善されないでしょう.(ここまで読んでくれた人でオーリンズ装着済みオーナーの意見があれば欲しいところです.)
おまけに,リアのスイングアームの幾何学的な位置関係も絶対おかしい.エキセンが上下逆に入っていてスイングアームの支持ピポッドとリアの車軸を結んだ線と水平面とのなす角がプラスになったりマイナスになったり頻繁に起こる.おまけにチェーンの張りが最大になるポイントを常に使ってしまう.チェーンの張りすぎに注意ですね.
3.
何かに似てルナー
という欠点も目立つ車輌ですが,これって?と思いました.そう,自分のMHR900改です.正確には900SS系により似ています.意外に曲がらない車体に息の長い加速.ぶるぶるゆれる車体.テルブランチがこれを意図的に作り上げたとも思えません.もっと,勉強してほしいなー.スーパーモノはフロックだったと思えてなりません.
さて,行って来ました.MH900eオフ会ミーティング.A兄貴とこのページに登場するdb1レーサーオーナーUさんのMHのカスタムが群を抜いていました.それにしてもワイバンの装着率の高さにびっくり.よっぽどすごいんだろうなー?
2002年5月3日 1237番 小細工その1
連休中にエビスサーキット走行を含め640kmまで距離が伸びました.その間,リヤのナンバーステ-の溶接部が折れるという話をMLで聞いていたので,小細工をしました.専用のナンバーステ-を作って,おまけに凝りに凝ったウインカーステ-を作って,db1につけていたウインカーをリアだけ移植しました.フロントをどうするかまだ決まりません.しかし,遮熱版に直接ウインカーステ-をつけた方がシートカウルを取り外すのも楽なので作り直します.せっかくかっこいいステ-だったのに短命に終わりそう.
2002年5月30日 1237番 小細工その2
気にいらないナンバー灯を何とかしようと思い,白色LEDを用いたキーホルダーを改造してナンバー灯にしました.これで,マフラー下の配線を全て無くしてようやくすっきりしました.さらに師匠がヒューズボックスとスタータリレーを取り回して横から見えないようにしてくれました.もうかなり外観がすっきり.
2002年6月8日 1237番 フロントフォークセッティング
どうにもならないフロントフォーク!SAGはあるのに減衰が効き過ぎてサスの戻りが極端に悪い.そこで,師匠と相談の結果,プリロード(一応10mmからスタート)をかけて,ダンパーオイルを一番年度の低いものにしました.さて,結果です.いままで段差を乗り越えるたびに車体全体がゆすられて,フレーム剛性が足りないとコメントしたが,なんと,サスがしっかり凹凸を吸収するので
なんとも無いではありませんか!ちなみにプリロードをかけるために水道の塩ビ部品を使いました.100円+オイル代!雑誌に書いてあることは何ナノ?オーリンズとは言いませんが,これはサーキットで確かめようと那須に行って来ました.結果は,
50秒438.大満足です.db1で50秒フラット.お水系で48秒9くらいなので,どれに乗っても遜色ありません.もうちょい,減衰を効かせる方向にすればOKでしょう.もう,ステダンは最弱です.
あ,A兄貴に
シートのアンコ抜きをしていただきました.これがまた最高です.ショーモデルも確かシートカウルと段差の無い,いわゆる”ツライチ”でした.乗りやすいです.今度はステップをもうちょい上で後に下げれば,足の短い自分でもさらにMHを振り回せると思います.
あとは,マフラーとコンピュータをいじればお水系に迫るようになる.うれしい誤算です.それにしてもテルミは43万800円だと.話にならん.
パワーチェック結果.
せっかくOHしてならしも終了したので,パワーチェックしました.七尾市はモータースポーツショップWITH(ベベル900SS,db1オーナーでもあります.)で測定しました.結果をご覧下さい.
(注) テルミのデータとDP Normalは比較のためにHPのグラフから読み取ったデータに補正係数0.92を掛けたものです.ピークパワーをノーマルと同じになるようにしたのでそれなりの比較になるでしょう.ちゃんとOHの効果が出ていることが分かります.
しかし,恐るべきはテルミのフルエキです.キットの中にはECUが入っているとは書いてないにもかかわらず,これだけ下からパワーが出ているとは,ちょっと理解できません.絶対,あのECU(謎)を使ってると思う.それにしても価格が価格だけにちょっと手が出ません.どうしましょ.
意外なECU交換結果
ダイヤル方式でECUの燃調と点火時期を調整できるタイプのものが市販されています.これをつけて本当にパワーが上がったという報告は無いようです.世の中には随分アバウトな商品が出てきますね.ある回転域が良くてもその他の回転域が犠牲になるとだんだん楽しく乗れなくなります.その点,ノーマルECUは良く出来ています.全体にトルク感は無いですが,ストレスなく回ります.まるで750のように(涙).
そこで,ss900のノーマルECU,DPのスリップオン用ECUを装着しました.結果は,号泣.もう,濃すぎて全くだめです.なーんでかと思って師匠と議論.出た結果は,エンジンがモンスターだから.もう一つは,フロントバンクのエキパイが怪しい.だって,歴代ssにこんな変則なエキパイみたことないでしょ?テルミを付けた人もパワーチェックして欲しいなー.
ノーマルタイプのフルエキの人はA兄貴のようにパワーコマンダーでまめに燃調だけ補正するといいですね.
ワンオフフルエキ製作中
先にも書きましたが,テルミを始めいろいろなところからフルエキが発売されました.しかーし,フロントバンクをオリジナルと同じくアップタイプとするものばかりです.そこで,へそ曲がりな私は,歴代ssやお水系のレイアウトを参考にして,コニカルヘッダーで等長かつ,テルミの楕円カーボン出しマフラーとしました.
この形,今となっては
1098のレイアウトと全く同じです.4年遅いよDUCATIさん.
できました!944cc
2005年7月吉日,一応の完成形です!
ECUを15M →16Mに